ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

母の日に想う。

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母の日に家族からもらった花

 

 

私には年子の妹がいる。

彼女と私は非常に相性が悪く、よく喧嘩した。

しかし、大人になってから2人の関係は変わってきた。

 

父は私が高校3年の時に癌で他界し、母はその後は女手一つで私達を育ててくれた。

私は高校当時は不登校だったが、ギリギリで卒業、その後は通信制の大学に通いながら、バイトをし、卒業した。

妹は地元の大学に半年程籍を置いていたが、その後、中国へ本格的に留学したのを機に、日本の大学を退学、そして中国の大学を卒業した。

 

母とも折り合いがよくなかったが、ある時、先進国の若者は、問題があった時に、誰にまず相談するかという統計を見た時に、愕然とした。

日本以外は、家族に相談するとあったからだ。

日本人は問題があった時は親友に相談、その後に家族と書かれてあった。

 

確かに、私も親よりも親友に相談していた。

もしかしたら、そういうのがあるから、私は母と喧嘩ばかりするのだろうか?

それから改めて、自分の態度を省みて、私から母に歩み寄るようになった。

 

結婚して物理的距離ができ、お互いの生活に干渉しなくなってから、母とも、そして妹とも関係が良くなった。

一つ屋根の下にいない方が、私達家族にとってみたら良かったようだ。

今では、毎日フェイスタイムをするくらい母とも仲が良く、そして妹を信頼していて、何かあったらお互いに相談している。

 

さて、補習校の幼稚部、また未就園児の育児グループの卒業アルバムを見ると、『自分にとって1番大事なもの』の欄に、娘はビーバーのぬいぐるみと書いてあった。

家族と答える子供が多くて、個人的にはかなり驚いた。

だって、幼稚部の卒業アルバムに、自分にとって大切なものは家族です!と答えるなんて、随分大人びているものだ。

小学部の文集でも、「お父さんお母さん、ありがとう」の感謝の言葉が連なる中、娘は

「校内が広すぎて、母と一緒に道に迷ったのが面白かったです」

と、補習校での第一印象を書き、それから、

「私にとっては、小学部は通過地点に過ぎません。高等部を卒業するまで頑張ります」

と締めくくっていた。

 

そんな娘も、最近になって

「自分にとって一番大事なものは家族」

と言うようになった。

 

どういう心境の変化かは分からないが、そうやって本人が素直に言えるようになるまで待って良かったと思う。

うちの子は、2人とも、他の子供達に比べて幼いのだろう。

しかし、倅の療育園での経験をきっかけに、家族の大切さを身にしみたのだろうか。

 

今日は母の日だ。

実母と義母宛てに注文した花束が届いたよと連絡があった。

夫は私の為に、花束を2つ注文してくれ、それを子供達が渡してくれた。

 

母と義母に感謝しながら、長生きしてほしいと願いながら。

そして子供達と夫の変わらない愛情に感謝しながら。

 

 全ての頑張っているお母さんへ、

母の日、おめでとうございます。