ドイツのバイエルン州には私の大好物のパン、Brezel(ブレッツエル)がある。
ミュンヘン辺りでは、lがなくなってBrezeともいうらしいが、私が住んでいる街ではBrezelと言っているので、私もそれに倣う事にしている。
その昔、自給自足をしていた修道士が、新しいパンを開発しようとして悩んでいるのを見た同僚修道士が彼を救う為、両腕を組み、神に祈りを捧げた。
それを見た修道士が、その姿に似せてあの形を作ったという。
他にも、窃盗をしたパン職人が罪を逃れる為にあの形を作ったとか、キリスト教の三位一体を表しているとか、色々あるようだ。
Brezelとはラテン語の「腕」を意味する語源からきているので、個人的には、修道士説が有力だと思っている。(因みに子供の教育番組では、修道士説を紹介していた)
バイエルンでは何処にでもあるBrezelだが、義母の住んでいる地域では、余り見かけない。
それもあって、義母宅を長期訪問したら、このパンがとても恋しくなるのだ。
そういえば、日本に一時帰国した時、台風の影響で飛行機が郷里まで飛ばなかった。その為、東京に一泊しなければいけなくなってしまい、急遽、空港近郊のホテルを予約した。
小雨の中、子供達と3人で近所のコンビニで晩御飯を調達した時、Brezelが売られてあって驚いた。それと同時に懐かしく感じたものだ。(勿論買いましたともっ🥨)
日本で食べたBrezelは小ぶりで、柔らかかったのを覚えている。
Brezelにバターを塗りルッコラをサンドしたら、とても美味しい。
他にもチーズやハムをサンドしても良い。
現地校用の弁当に、そうやってサンドしたBrezelを入れて持たせる事がある。
さて今日は5月1日。
メイデーなので、ドイツでは祭日だ。
つまりスーパーも閉まっているので、買い物は前日に済ませておかねばならない。
デモをやっている地域があるようで、昨晩、注意喚起されていた。
折角の休みもコロナだし天気も悪いから、何処にも行けないのが残念だ。
まあ、メイデーだし、補習校もないから家族でのんびり休めば良いか。