誰だって何だって、いなくても良い存在なんてないんだって教えてくれる本。
ひらがな達が住んでいる五十音村では、いつも自慢話が飛び交う。
誰が1番偉くて役に立っているのかを話すのだ。
そしてそんな時に、邪険にされてしまう文字がある。それは小さな「っ」だった。
ある時、小さな「っ」は消えてしまった。
さあ、大変だ。人間界で異変が起きてしまった。
そこでひらがな達は「っ」に呼びかける。
その方法は・・・。
可愛らしい挿絵と軽快な文章で、物語にどんどん引き込まれていく。
自分が小さく思えて、要らない存在だって落ち込んでしまう時に読むと、温かい気持ちになって元気が出る。
この世に無駄なんてないのだ。
邪魔な存在なんて何もないのだ。
そう教えてくれる。