ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

素直じゃないね。

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思春期真っ只中の娘は、あまり素直でなくなってきた。

 

こちらで食べられるニシンのサワークリーム漬けはジャガイモを皮付きでゆがして、熱々のところをナイフを使って皮を剥き、それを添えて食べる。

夫が好きなので、義母宅に行くと、毎回それを1回は食べる事になる。

子供達も大好きで、私は義母と共に、皮を剥いてあげるのだ。

義母宅では、どうやらこれは女の仕事のようになっていて、夫は何もしない。義父が生きていた頃は、義父も何もせずに、義母からもらえる皮なしのジャガイモをずっと待っていた。

 

その内、椅子の位置関係もあって、誰も娘にジャガイモを剥いであげれなくなった。

いや、義母は娘に剥いであげれるけれど、自分の息子にあげるジャガイモの皮むきで忙しく、そこまで手が回らない。

それで義母が娘に

「自分でジャガイモを剥いだらどう?」

と促してみるが、娘はすまして

「皮付きのジャガイモの方が美味しいから、私は皮をつけたままで食べる」

と言って食べた。

 

ある日の昼食に、以前に義母宅と食べた魚料理を用意した。

皆を呼ぶ前に、家族全員分のジャガイモの皮を剥いで、あらかじめ皿に載せておいた。

「ほら、これで皮なしのジャガイモが食べれるよ。どっちが美味しいか食べ比べたらいいんじゃないの」

と言ってみた。

娘は少し驚いた顔をしたが、黙って食べた。

 

食後、

「まあ、皮なしも美味しかったよ。ごちそうさま」

とぶっきらぼうに言って、自分の部屋に行ってしまった。

 

素直じゃないなぁ。

 

でもまあ、いいか。

「しっかり者お姉ちゃん」を演じるのも疲れるよね。