その昔、私がある研修をしていた時に知り合ったドイツ人と、詩の話で盛り上がった。
ヨアヒム・リンゲルナッツファンの私に彼は
「自分はモルゲンシュテルンの詩が好きだ。この2人の詩には共通点がある」
と言い、討論に転じた。
年月が流れ、倅が現地校でクリステイアン・モルゲンシュテルンの詩の暗唱テストをするようになった。
課題の詩は、『3羽のスズメ』だ。
Die drei Spatzen, Christian Morgenstern, Oliver Steller
モルゲンシュテルンは大きな2つの戦争を跨いでいる人生だったので、そっち系の真面目な詩もあったりするのだが、動物をモチーフにした可愛らしい詩も沢山残している。
現地校では必ず彼の詩を習う。
この詩は3羽のスズメが枝に乗っかっていて、雪が降ってきたから、3羽で寄り添ったら、とっても温かいぞという内容なのだが、これを倅が「3人の大統領」として、アメリカの大統領にもじって先の大統領選をテーマに詩を作っていた。
特に大統領の順番を間違えてない所が上手かった。
因みに、「3人の大統領」の方は、寄り添った内容ではなかったけどね。
ところで倅の暗唱テストだが、無事に合格した。
ちょっと頑張っていたから、安心した。