ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

ドイツの小学校の教育システム

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親よりも本人が先に気付く


 

遂に家庭訪問が始まった。

先週と今週は、所謂、お互いを知る、みたいなコンセプトで、翌週からいよいよ週2家庭訪問が始まる。

もう、ドイツ語会話のトレーニングになるから良いと割り切っていかないと鬱になる。

担当者は悪くはないのだ。

先週は子供達と一緒にメモリで遊んで親睦を深めていたし。

私の気持ちが追いついていかないようで、家庭訪問の日は必ず悪夢を見て魘されて目を覚ますのだ。なかなか正直だな、自分。

 

夫と家庭訪問の担当者の事務所に行き、話し合いを持った。

向こうがメールに書いてよこした文書で不足+不服部分があった場合は書き直してもらった。

そもそも何故彼女が我が家に週2で家庭訪問を行うのか。それは家庭内の問題解決の為に来るのではなく、療育園側の言い分のみを一方的に信じて、子供を保護し救う為に家庭訪問を入れようとした社会福祉事務所の落ち度から私達親側の無実を潔白する意味で家庭訪問をするのだと、担当者が話した事を一言一句間違いなく文書に記してほしいと夫がお願いしていた。

来週は社会福祉事務所で話し合いを持つので(所長は左遷させられたから、別の人が代わりに入っている。今度はその人に会う為。やれやれ)、それまでに担当者は書き直すと約束してくれた。

 

小学校の方は、やっと1週間が過ぎた。

月曜日に席替えがあったそうで、でも夫が聞いた隣の子の名前と私が聞いた名前が違い、更にどうも倅のみが変わったみたいで、また何か問題があったのかしらと思い、担任の先生に聞いてみた。回答は、真逆で褒めてもらえた。

ただ隣に座った男子と相性が余り良くないように見えたので、その子と引き離したらしい。

その子の方に問題があるのか?分からないけど。。。(その男子の隣に座る子がいなかったから)

でも、良かった・・・別に何でもなくて・・

 

学校が始まってから、習い事である日本の武術を週1から週2に切り替えた。

稽古をつけてくれる先生が代わり、大きい子のグループで心配だったけど、意外に怒鳴り声も喧騒もなく、真面目に稽古しているようだ。

本人は行きたくないみたいだが、合格書をもらうまでは頑張りたいらしい。

 

翌日は、夫が倅を学校に連れて行った。

その時、前に隣だった男子の母親が担任に「うちの息子は優しくて良い子なのに、席を一人だけ離されて、問題があったのでしょうか」と質問していたらしい。

後になって分かる事なのだが、この担任は、子供同士の授業中の相性を測る為、かなりの頻度で席替えをしていた。それで倅は男子よりも女子と隣に座っている方が、落ち着いて授業に集中できると言われた。

女子はどの国でもそうであるのか、男子よりは早熟な子が多いから、倅が困っていると、さり気なくフォローをしてくれるらしい。

 

ドイツの教室内には、子供達が憩いの場として過ごせれる一角がある。その教室を使う先生の判断もあるかもしれないが、ソファがあったり、小さな本棚があり、そこで本を読める。疲れやすい子供は、ソファで横になる事もできるようだ。

またドイツでは4年間ずっと同じクラスのまま持ち上がりとなる。1〜2年生、3〜4年生とで担任が代わる。つまり、2年生まで同じ担任で、4年生までずっと同じクラスのままとなり、余程の事がない限り、クラスが変わる事がない。

留年も1年生から経験する子供もいるし、飛び級の子供もいる。そういう所は、かなり個人に合わせた教育システムとなる。

しかし一度、苛めに遭うと、それこそ4年間、苦しみ抜く事になる。実際に苛めに遭い、精神的に参ってしまい、転校を余儀なくされた子供もいる。先生がクラスとの相性が悪いと判断すると、クラスを変えさせられる場合もあるのだ。