ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

我が家の干支。

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祖父の話。

もう随分前に他界した祖父は、戦争体験者であり、商売人であり、そして私の大好きな人だった。

その祖父は、霊的な不思議な力があるようで、ある時、夢の中で白蛇が天井を這っている夢を見た。

その後、祖父の商売は繁盛したそうだが、2週間後に、今度は白蛇が天井から下に落ちてしまったという。すると、商売が下向きになってしまった。

そういった力が全然ない自分にとっては、彼の話はとても不思議だったし興味深かった。

 

西洋には干支のようなものはないが、それでも時々、知り合いや友達の生まれ年から、あなたは〇年だね、〇年の人は▲▲なんだって。と話してあげると、大いに盛り上がる。

 

干支は中国が由来だってね。

十二支の中で、猪ではなく豚なんだそうで。

豚もドイツでは確かに幸運のシンボルの1つではあるが、ちょっと聞こえが良くないので、ここは日本式に「猪」で紹介しているが、蘊蓄で

「因みに中国では豚なんだよ」

と話すと、話が更に広がるので楽しい♪ 

 

◆◆おまけ◆◆

今日、見つけた動画。

 


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白蛇を初めて見た。神秘的ですね〜

ご利益がありますように・・・(合掌)

 

 

Warriors

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夫撮影

会社の主w

 

『Warriors 』は、日本では『ウオーリアーズ』として知られる第4期シリーズまで翻訳されて発刊されているエリン・ハンターのファンタジー小説。

森に生きる野生の猫の激しい生き様を描いた大作である。

 

一匹の猫が主人公というわけではなく、『進撃の巨人』風にいえば、「役目を終えたら即退場」する形態をとっており、血生臭い退場が時には起こり、複数の猫が主役交代を余儀なくされ、今でも続いている。

決して毎回ハッピーエンドのような生優しいものではなく、厳しい猫社会の現実を突きつけられている描写も多々ある。

しかしこれが動物好きの子供達の心に響くようで、全米のみならず、ドイツでもヒットを飛ばしており、沢山のファンが考察動画を出している。

 

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出典:amazon.jp

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日本語版の挿絵は可愛いのだけど、ドイツで売られている本だと滅茶苦茶リアルでカッコイイんだな。

 

 こちらは英語版。ドイツでもこんな感じの猫の絵。

 


さて、そんな『ウオーリアーズ』のクソかっこいい猫達のイラスト手引書が出ていた。 

 

 『ウオーリアーズ』のキャラクターをモチーフに、猫の基本的な動きや目や表情等、詳細に指導している。

「君だけの戦士猫を作ろう!」なんて謳い文句まで入っており、パーツ毎に分かれて描く練習できる空白ページまである。

 

娘も当時影響を受けまくって、友達と2人で似たような小説+挿絵を書いていた。

 

果てしない猫達の戦いの物語。

これからの展開が楽しみでもある。

 

 

 

 

 

これもまたありき。

「今日、彼女達の所へ寄ってきて。宜しく伝えてね♪」

と私がお願いすると、夫は大喜びで会社帰りに寄っていく場所がある。いやはや、亭主元気で留守が良い、その場所とは・・・

 

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夫の会社は、家から約1時間30分程離れた田舎に位置し、そこには田園風景が広がっている。

コウノトリが巣を作っていたり、鹿やハリネズミに遭遇したり、ビーバーが木を薙ぎ倒していたりしている。

 

さて、夫が向かった先は、だだっ広い草原の中にある小屋に設置された無人の自動販売機だ。

お金を入れたら、欲しい物が出てくる。

売られている物は、新鮮な卵、ステーキ用の肉やソーセージ、じゃがいもだったりする。

 

持ち主は農業を営んでいる若いお兄ちゃんで、こんなのも良いのではないかと設置したら、コロナ禍で密を避けるのに丁度良かったのか、評判は悪くないらしい。

 

さて、夫が立ち寄った小屋のすぐ近くには、卵の生みの親達が放し飼いにされてある。「彼女達」というのは、この鶏の事だ。

 

 

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買ってきてもらう食べ物は、どれも新鮮でとても美味しい。

ただジャガイモは、袋の中に大きな蜘蛛(!)が紛れていた事があるので、それ以来、買ってきてもらわなくなったが、卵は今後も利用できたらなと思っている。

 

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Lebt denn der alte Holzmichl noch

夜の8時から夫が帰宅する9時半頃までは、娘が按摩をしてくれながら、自分のタブレットで歌を聴かせてくれたり雑談をしたり絵を描いたりする時間となっている。

本当は倅をもっと早くに寝させたいが、長期ロックダウンで習慣化されてしまい、就寝が遅くなってしまうのが痛いところだ。

少しずつ改善してくれたらと日々健闘している。

 

さて、昨夜は娘が歌を聴かせてくれた。

まず彼女のお勧めの歌を聴かせてくれ、段々調子付いてきて、知らない内に歌えるものは3人で合唱をしていた。

その内、私も聴きたくなった懐かしい歌が出てきたので、娘に出してくれるようにお願いした。

 


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こちら、エアツケビルゲ地方のDe Randfichtenという3人組で、バリバリ方言で歌っている。(スペルがドイツ語っぽくなくても、方言を表しているのでご了承下さい。)

いわゆる大衆音楽、日本で言うところの演歌にあたるポジションかもしれない。

『ミヒャエル爺さんはまだ生きとるか』という歌だが、私がドイツに来た頃に随分流行っていた歌だ。

エアツケビルゲのある村に住んでいるミヒャエル爺さんが床に臥せっていると噂になり、心配になった人達が様子を見にいくと、どっこい、まだ生きていた。あ〜良かった!!という歌である。

昔の、人間がおおらかに生きていた時代、電話もなかった時代は、村人の誰かの体調が悪くなると、大丈夫なんだろうか、心配だ、と言い合っていたのだろう。

そして病気の人がいたら、見舞ったり看病したり手助けしたりして、村人同士で支え合い助け合っていた。

そんな時代のお話をモチーフにした歌だ。

 

軽快なリズムと共に、音楽家の合図で、観客が一斉に

「爺さん、生きてる!良かった良かった!!」

と手を万歳して歌うパフォーマンスもある。この一体感がなかなか素敵。

こちらは別バージョン。

 


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 義母がその昔、療養をしていた地にDe Randfichten がコンサートに来たそうだ。

「3人とも大きかった」

とのコメント。まあ、北の方は高身長の人が多いからな。

 

 

 

 

無駄な事なんてないんだ。

あと3週間程で夏休みとなる。

コロナ禍の影響か、今、一部の現地校の小学生の心が荒れてしまっているらしい。

小2でそんな事を言うの!?と驚くような暴言を吐く子供もいる。そう考えると、うちの倅は実質小3なんだけど、まだまだ幼いなあと思うのである。

 

ここの所、倅は算数の計算で絶好調である。

日本式とドイツ式では、掛け算のやり方が違うので、混同して分からなくなってしまう子供もいる。

実はうちは日本の算数の勉強を諦めたクチだ。

サラッと「ここは、こういう物なんだ」くらいでお終いにして、ガッチリ練習問題をこなすのは止めにした。

対面授業となった今、確かに算数の授業もしてくれるようになったけれど、親子共々、これ以上のストレスを溜めてしまっては本末転倒。昨年度の途中から、もう、日本の算数の勉強は家ではしないと倅に宣言した。(宿題はちゃんとするけどね)

本人は泣いて嫌がったが、現地校の算数がそれで分からなくなるよりはマシだ。

結局、生活の基盤が何処なのかを考えると、二兎を追う者は一兎をも得ず で、やっていかないといけないと思ったのだ。

勿論、できる人はどんどんやれば良い。でもうちの子は違う。

 

さて、長期ロックダウンが一段落して、今、倅の通う小学校では鬼のように抜き打ちで小テストをしているようだ。

国語は意外に悪くない点をとっている。悪筆だし、スペルがとんでもない事になってはいるが。(きっと小3になると、超辛口の点をつけられてしまうんだろうなあ。。)

計算は筆算や掛け算、割り算をやっていて、ありがたい事にほぼ満点を取っている。

特に、大して教えていなかった割り算でも、掛け算を応用をしてやっているようだ。

「僕、頭の中で九九をやってるんだよ」

と倅は言った。

 

そうか、、、登校中に一緒に九九を言いながら歩いたアレも、教科書やドリルを何度も何度もやったアレも今の君の成果に役に立っていたんだね。

未就学時代から九九の練習をやっては忘れ、やっては忘れを繰り返して現在に至り、今はもうドイツ式の練習を家でやるようになっているが、日本の九九を忘れていなかったなんて、嬉しくなった。

現地校入学を1年遅らせた事で、成長が徐々に追いついてきているのかもしれない。

分からなくなって泣きながら頑張ってやった九九の練習だって、ほんの少しは役に立っていて、それで倅の自信が取り戻せているのなら、何にも無駄な事はないんだなあって思えれる。

 

◆◆おまけ◆◆

今朝、偶然見つけた動画

 

葛飾北斎の娘、葛飾応為の話を扱っている。


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天才北斎に、これまた天才の娘がいたなんて知らなかった。

てか、まさしく一卵性親子ってやつだな。

 

 

想像力は大事。

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以前、自慢話をする人についての話を載せたと思うが、その後日談。

 

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どうやら、自慢話が更に鼻につくようになってきたらしく、うざったいと言うようになった。

しかも聞いている自分や他の友達に対しても、配慮の欠ける発言が目立つのだという。

それでよく喧嘩しているのを見かけるらしい。

更に、負けず嫌いだから、そこでもクラスメートと喧嘩をしているらしい。

 

「でもどうして、そんな事を大人でない同年代の娘ちゃんに言うんだろうね。そんな事を言ったら、貴女が嫌な気持ちになるって理解できないなんて、天狗鼻ちゃんはある意味可哀想だよね」

人間は誰だって、つい失言をしてしまう事もあるし、失敗を繰り返しながら成長していく。

彼女は勉強の成績は良いのかもしれないが、想像力が足りないからか、人の心が読み取れないのだろうか。

どんな人であっても、自分を好きか嫌いか、マウントを取っているのかそうでないのか、言葉や態度で、ある程度は読み取れると思う。

大人と話すのが楽なのではなくて、大人が話に合わせてくれているだけであり、自分が賢いから、大人と話す方が楽しいわけではないのだと思う。

 

そんなに賢くて同年代と話が合わないなら、ドイツにもギフテッド専用の全寮制の学校があるから、そういう場所に行くとか、スキップして一気に9年生くらいになれば良いのにね。そしたら、満足するかもね。

 

と話したら、娘は笑っていた。

これからも色々な人と出逢うだろうけど、うまくスルーしたりぶつかり合ったりしながら、切磋琢磨して成長できたら良いね。

 

 

小学校のクラス替え。

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倅が下校してきた。

学校からの紙をもらってきていた。

どうやら、1クラスあたりの生徒数の増加により、3年次は3クラス編成から4クラス編成にするとの事だった。それでご丁寧に、今から『あなたのお子さんは○組ですよ』と知らせてくれたわけだ。

近所に住む仲良しのM君や転校生君とは別れてしまうらしい。

一応、普段の子供達の様子を担任が見て、クラス編成を考慮したとあるが・・・。

3年次に同じクラスになる予定の子供達とも倅は親しいようなので、少しホッとした。

 

しかしこれもまた一大イベントではある。

そもそもドイツの小学校では、毎年クラス替えなんて、ないからだ。

4年間、ずっと同じクラスで同じクラスメートと一緒に過ごす。担任は2年毎に代わる。つまり最悪な場合は、苛めがあっても、そのクラスのままで4年間いないといけないのだ。1年次で酷い苛めに遭った子供は、4年間我慢をしたり、場合によっては学校を変わったりする。

また先生が代わり、苛められている子の味方になってくれ、苛めがなくなったケースもある。

 

倅は苛めこそなかったが、それでも始めの内は、クラスメートの男子と衝突があり、その子供の母親が毎回私にクレームの電話をしてきて、私もかなり闘った。

今はその男子とも、一緒に遊ぶくらい親しくなっている。

 

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さて来年度はクラス替えがあるとクラス全員の前で担任が話した時、女子の1人がショックの余り、泣いてしまったらしい。確かに、このクラスは私が見る限りでは、そんなに悪くはないと思う。先生も良かったし。

 

夫にクラス替えの話をすると、複雑な返答が返ってきた。

実を言うと、私も同意見だったりする。

なまじ小学校ではクラス替えがない国に住んでいると、いつもと違う事をされると、戸惑うというか、なんせうちの子、発達さんだし、何か変な事をやらかしてしまったのだろうか。だからこのクラスから追い出されてしまうんじゃないかしらと、つい疑ってしまうのだ。

同じクラスになる子供の名前を聞くにつれ、ただの杞憂だとは思うし、こればかりは蓋を開けてみない事には分からないが、心機一転、楽しい学校生活が送れたら良いな。。。 

 

倅作『1980年』

7月7日は七夕ですね。

しかし、天気予報では微妙なので、今年は織姫と彦星の逢瀬が叶わないかもしれない。

日本はどうですか。

 

さて、やっと倅のレゴ作品が完成した。

上手いわけではないが、実に倅らしい個性が出ていると思う。

 

あまりに長期間放置していたので、掃除ができないからいい加減、今日完成させなかったら、片付けるからねっ💢と言ったら、ようやく頑張って仕上げた。やれやれ

 

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倅作

題名:1980年

 

相変わらず4桁数字に拘る倅らしい題名。

倅らしい個性が際立つのは雑誌の写真をポスターに見立て、貼り付けてあったり、必要ならば、油性マジックで書き足すところだ。

そうなると後に使う時に困るのだが、お構いなしでやるんだよな〜3

 

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上から見た図

 

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白い建物は病院です。

 

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カメラに拘りがあるんだと。

 

倅らしいなあと思うのは、警官とか車とか交通事故を起こしてるシーンとか。道路や横断歩道もある。

警官は1980年代と1990年代とでは制服が違うらしい。

 

 

◆◆おまけ◆◆

マイクラの前にお気に入りだったゲーム『Among Us』のキャラ達。

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mag.app-liv.jp



 

 

マスクの怪

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歩いてる時はマスクを忘れないように




年度末にドイツの学校では、大抵クラス単位でイベントをする。

幼稚園や小学校では、親も参加して慰労会のような感じとなる。先生への贈り物も既に用意してある。学年委員さん、ありがとうございます。

高学年は先生が引率して、何処かに行くようだ。今年度は市立動物園に徒歩45分かけて行くらしい。ロックダウンで運動不足になっているのだから、良い運動になるよ。

 

そして7月の終わりから、夏休みが始まる。

今年度に限って、コロナ禍での学力低下を補充する意味で、夏期講習を持つそうで、希望者のみ苦手科目の授業をしてくれるようになった。こちらは夏休み最後の2週間がその期間に当てられる。(小学校はありません)

9月半ばからは、いよいよ娘は8年生(日本でいう所の中2)、倅は3年生となる。

 

夏休み中に海外に出る人が多くなって行くから、またロックダウンになりやしないか心配ではあるが、楽しい新学期を迎えれますように。

 

 

◆◆おまけ◆◆

道端に咲いていた野花

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色々思う事。

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言われても仕方ない気がする



 

私が中学の頃の話。

昔から受け身のような性格だが、放っておいても、少ないながら友達はできていた。しかし、それではいけないのではないかと思い、中1になった時、初めて自分から友達を作ろうと思い立った。

たまたま出席番号順で前後だった関係で話せたクラスメートがいて、それから親しくなっていったのだが、どうやらその子はクラスで嫌われていたようで、別のグループでは彼女の悪口を書いたノートの交換日記があり、私はそれに誘われた。

その子の悪口を書かないで様子を見ていたけれど、一向に終息つかず、どんどんエスカレートしていくから、勇気を出して「やめた方が良い」と、その交換日記帳に書いた。

予想していた通りの反応が返ってきて、それがきっかけで、私もクラスのほぼ全女子からシカトされるようになった。

不幸中の幸いで、もっと酷い苛めに発展する事や悪質極まるものはなかったが、その時、学んだのは

「苛められる側にも原因がある。どんなに正義であっても、苛めの対象になり得る」

という事だった。

確かにきついものがあったが、卑怯な奴等に負けるものかと歯を食いしばり、学校を休まなかった。親にも話さなかった。(親は10年後に、元クラスメートの親から事実を知る事になる)高校は希望通りの学校に進めたのに、反動のせいか、ほぼ不登校状態になってしまうのだが、それはまた別の機会に書けたらと思っている。

 

さて中3になると、私へのシカトも随分緩和されてきた。

クラスメートとも普通に話せるくらいになってきた。

元々苛められていたクラスメートは別のクラスになっていたと思う。しかし、苛めの首謀者である女子とは同じクラスだったが、何故か私に媚びへつらう時があった。

それでも1人でいる事に慣れてきていたし、その都度クラス替えがあったので、中1の一件を知らない人もいるわけで、そこまで孤独を感じる事はなかった。

 

そんなある日、家庭科の時間だったか、好きな人同士でグループになり、何かを作るという企画があった。

好きな人同士でグループになる、というのが当時の自分にとっては1番辛かった。

当然、私と組む人はいない。

緩和されたといえ、普通に話せるくらいになっただけなので、「空気のような存在のクラスメート」であって「友達」ではないから、皆、それぞれ友達を見つけて組むのだ。

そして楽しげに話しながら作業に取り組んでいった。

 

私はわざと寝たフリをして、そこに突っ伏した。

その内、涙が出てきてしまい、誰かが気付いた。

そして温かい言葉をかけてくれ、慰めてくれた。

 

その後の記憶は余り覚えていない。

多分、誰かのグループに入れさせてもらったのか、それとも結局、何もしなかったのか。

 

一昨日の土曜日の補習校開校日の娘を見ながら、そんな事を思い出してしまった。

今朝、2人で話せる機会があったので、具体的な名前を出して聞いてみた。

「AちゃんとBちゃんと距離があったようだけど、大丈夫?」

「分からない」

「貴女が好きだったCちゃんもいなくなってしまうものね・・・でも、Cちゃんとも距離があったんじゃないかなって思うんだけど、どうかな」

この3人と娘はよく一緒にいた。誕生会に招待してくれたり、お泊まりをさせてくれたりもしていたので、ありがたいなとは思っていたが、それでも時々、教室に行ったら、娘は誰とも話しておらず、私とばかり一緒にいたがった。

開校日、AちゃんとBちゃんは示し合わせたかのように似た服装をしていて、少なくとも私がいる前では、娘が挨拶して手を振っても無視していた。それが放課後も続いていたように感じた。

娘の表情は曇っていて、それで心配になって、さり気なく聞いてみてはいたものの、「眠い、疲れた、早く帰りたい」を連呼するだけだった。

Cちゃんのお別れ会が野外であったので、暫くは滞在せねばならず、Cちゃんが来ても、娘は少し離れた場所で腕を組んで見ているだけで、何も話していないようだった。

私が娘の傍にいると、Bちゃんが近寄ってきたが、結局何も言わずにAちゃんの所に行ってしまった。

「1人に慣れてるから、大丈夫」

と娘は言い、

「勿論、寂しいけど」

と呟いていた。

 

それで自分の中学時代の話を娘にして、「貴女は本当に強いね。でも何かあったら、ちゃんと言うんだよ」と言った。

 

勉強をする上で、友達というのはとても大きな役割を果たす。

お互いに愚痴を言い合いながら励まし合いながら、同じ目標に向かって進んでいけれると、これ程心強いものはないだろう。

 

しかし所詮人間は1人である。

途中で道は分かれても、自分の意思がそこにないなら、手を振って別れを告げた方が良い。それで友情が消えるなら、所詮はそこまでの関係だったという事か。

本当に信頼できる「真友」は、一生の内、1人でも見つかれば良いとすら思う。

勇気を出して1人で行動したから、得られる出逢いだってある。

子供達が思う「楽しい学校生活」が送れれば良いなと願っている。

 

 

 

 

 

 

二代目鼻教授

倅のお気に入りの鼻教授は、マイクラで作ったキャラクターだそうで、オンライン注文販売できるらしいが、倅は箱で作っていた。

以来、家の中で何をするのも一緒である(滝汗)

 

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箱だから、とにかく傷みやすい。

投げられると、もうボロボロ状態になって、既に年季が入ってしまっている(滝汗)

 

子供達が夫と一緒にプールに行ってる間、倅の古着で二代目鼻教授を作った。

 

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二代目鼻教授

 

鼻の部分と足の部分にも、別個に綿を入れた。

 

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歴代の鼻教授

ぬいぐるみの鼻教授の鼻も、そこまで角張っていないのが幸いしたわ。

 

帰宅した倅は大喜びだった。

あー良かった。

 

娘が

「これで投げても壊れないから怒られないw」

と喜んでいた。こらこらっ

 

 

 

補習校開校!

今日は待ちに待ったミュンヘンの日本語補習校の開校日だ。

厳重な体制の元(親は校舎に入れません。子供達も講師も1日中マスク着用。校舎に入るのも順番に並んで入る等々)、子供達は校舎に消えていった。

 

私達は迎えに行くまで、近くにある市場をぶらついた。

わーい、久々のデートだーーーー😆

 

市場ではマスクをしていないが、露店やトイレ、ビアガーデンに入る時だけはマスク着用となる。席に着いたらマスクは外します。

 

夫と市場に行くと、必ず食べるものがある。

行きつけの魚屋にて

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白ワインに酔ってしまった。

 

こちらは夫が食べた物

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ニシンの焼き漬け物。

ニシンに小麦粉をつけて焼いた後、マリネに漬けているので、夏にピッタリの味です。

 

隣の魚屋では、数種類の牡蠣を食べれる。

どちらで食べても美味しいに変わりない。

 

しかし市場だとトイレを探すのが困難だ。

ビアガーデンに入らない場合は、本当に困る。目下の所、これが1番の問題となってしまう。

そんな事ばかり話題になってしまうとは、もうロマンチックもへったくれもないな。

 

暑かったので・・・

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向かって左は夫が注文したスムーシー(オレンジ、レモン、マンゴ)

右は私のスムーシー(リンゴ、生姜、赤ビーツ)

 

 

こんな可愛い作品もありました。

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市場は沢山の人で賑わっていました。

活気があって嬉しい。

 

さっきも食べてしまったから、お昼ご飯は軽く済ませた。

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行きつけのハンガリー人がやっている露店で食べたグラッシュ。

結構辛かった。

 

 

日本の店で、久々に梅干しを買った。

一体何年振りだろ。

来週末のお弁当に入れてあげようっと♪

 

補習校では、娘は友達と今一つ距離があったようだ。

元々、引っ込み思案な所があるし、かなり気を遣って振る舞っているから、帰ってからとても疲れてしまったようだ。彼女は1人でも平気なタイプだが、今回は少し違ったようだ。

いつの間にか距離ができてしまったのかな。

タブレットにWhats Appを入れてチャットをしているわけではないし、物理的な距離がある私達は、補習校以外で個人的に遊ばせる事が少ない。増してやコロナ禍なので、交流が更に減ってしまったのも原因だろうか。

また少しずつ変わっていくかな。

グループがすでに出来上がっているクラスだし、仲良しの1人が転校してしまい奇数になってしまうので、また人間関係が微妙になってこないか危惧している。

 

倅の方は、娘ほど大変ではなさそうだった。

こちらはこちらで、違う心配もあるので、今後は注意深く、2人を見ていかねばならない。

 

◆◆おまけ◆◆

ミュンヘンの市街地の信号機には同性愛者のものがある。

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娘の音楽の先生。

子供達が歌い親しんでいる童謡や大衆音楽には、結構エグいものが存在する。

当然、童話なんかもそうだが、教訓めいているものもあるのだろうが、童謡の場合は、楽しげな曲に反した歌詞だったりするので、侮れない。

 

娘がギムナジウム5年生の頃に教えてもらった音楽の先生は、古臭い大衆音楽を紹介するのが大好きなようで、それこそ、本当に色々な歌を教えてくれた。

 

その中の1つが『auf die schwäbische Eisenbahn』だ。

 

シュバーベン地方を走る機関車に乗った人達の様子を面白おかしく歌っているのだが、途中、山羊を機関車に繋いでいたのを忘れていて、そのまま発車してしまい、山羊がえらい事になってしまい、後半はその責任転嫁をしあう内容だったりするのだが、いやはや、絵の描写が結構エグい。【閲覧注意】

 

コメントを見ると、

「そうこなくっちゃ!」

「これぞ大衆音楽!!」

というようなポジテイブなものが多い。

娘なんか

「何故、低評価があるのかが理解できない」

と言っているから、あんたも同類だよと突っ込んでやった。

 

 


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この先生の授業はとても楽しかったそうだが、娘曰く、テストの点数は辛口だったらしい。

5年生の時、娘は2と5を取って、平均点が3だった。

隣に座っていた男子F君は1と6を取って、平均点が3だったらしい。

そのまた隣に座っていたG君は3と4を取って、平均点が、これまた3だった。

平均点3トリオだと娘はあっけらかんとして言っていた。

 

昨年度から教えてもらっているリアルスネイプ先生は、クラシックを専門に授業をしているようだが、本人はジャズがお好きなのだそうだ。

この先生は授業でも容赦なく厳しく偏屈で生徒からも評判がすこぶる悪いが、テストでは反対のようで、それ程悪い点数をつけないようだ。

 

先生も色々いるんだなあと思う次第である。

ユリアン先輩(仮名)後日談

肺炎になりかけていた娘だが、2種類の吸入スプレーのお陰か、それとも、しっかり休めたからか、木曜日から登校できるようになった。

それでも心配だから、

「しんどかったら、早退しても良いからね」

と伝えた。

学校では、娘以外にも数人の生徒がコロナテストを受けていたらしい。

※※うちのギムナジウムは、毎週月、水にコロナテストをする。しなかった人は翌日に受けさせられるのだ。

 

娘は結局、学童までしっかり行った。

帰宅してから

「お母さん、『ユリアン先輩』(仮名)がいたよ」

と言ってきた。

 

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それから

「私が小学校1年生の時に転校していった同級生の男子を覚えてる? あの子のお兄ちゃんなんだよ!」

と言うではないか。

その子といえば、発達障害児で担任の先生から療育系の学童に行くと告知があったように思う。そして小1の終わり頃に転校していった。

何処に行ったのかは知らなかったが、娘がギムナジウムに入学した頃、似たような顔の男子が別のクラスにいると、娘から聞かされていた。

へーそうなんだ〜。と思っていたが、まさか『学童の先輩』、しかも先生の補佐のような役目をしている人が、その子の兄だったとは。

その先輩も、家に帰ってどうやら弟君に娘の事を話したようだ。

娘のドイツ名はドイツでもかなり珍しく、しかも日本人のハーフはいない学校だから、弟君も覚えていたようだ。

先輩は、あれ以来、娘の事を日本名で呼んでいるらしい。(娘の日本名は、響きが良いのか覚えられやすいです)

 

因みに、ユリアン先輩(仮名)は、流石に先生の補佐をするだけあって、生徒達が手こずっている宿題も助けれるくらい賢いらしい。

英語だけでなくフランス語、スペイン語も堪能だとか。

しかし本人曰く、得意科目は数学だそうで、もう次からは、喧嘩しながら勉強を教えてもらうお父さんでなく、ユリアン先輩(仮名)に数学の宿題を見てもらった方が良いかも、、、と本気で思ってしまった。

 

◆◆おまけ◆◆

帰宅途中に夫が撮ったコウノトリ

大昔、不妊症で悩んでいた時、デジタルカメラで撮ったコウノトリの写真をお守り代わりにして持っていたっけ。

 

蛙でも取っているのだろうか。

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これ、なーんだ。

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倅が小学校で教えてもらった、蜜柑の皮のロウソク立てです。

半分に切って中身を出した蜜柑の皮を数日間放置すると水分が取れて硬くなります。

その上に、ロウソクを置きました。

 

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上手く火が点くかな?

 

ドイツでは小学校1年生で、クリスマスの話をする時に、ロウソクに火を点ける係が順番で廻ってくるらしい。まだ未体験の子供は、怖くて泣いてしまう事も。

 

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約15分くらいで燃え尽きました。